最近、給食にまつわるトラブルのニュースを各地でよく目にします。
コロナで通学できなくなったり、学級閉鎖になったりして、材料の調達や食材の管理などが複雑になってしまい、関係者のみなさまも本当に苦労されていることでしょう。
しかし、それとは別に、どうも食の安全がおざなりになってるのでは?
といった件も多くなっていますね。
今回も、驚きのニュースがありました。
枚方市JA北河内のニュースのつっこみどころはそこなのか
事の発端は、給食に異物混入で原因調査をしていたと。
その際に食材の管理に関する問題発覚したといういきさつです。
数校の小学校給食や、その他飲食店などの食材も扱っていた倉庫にハトがいて、しかも最初はたまたま紛れ込んだとかウソを言ってたそうで‥
後で調べたら巣まで作っていたとか‥
野鳥は寄生虫などもいる可能性があり、フンがそのままになっていたら衛生上問題があります。
ニュース記事はこちら
JAの精米工場がハトだらけ…至るところにフン 小学校給食にも出荷 保護者らが調査し発覚 大阪・枚方市
JA叩きはともかくホッチキス入れたの結局だれなの?
自分的には、鳥をはじめ動物は好きなので、
「ハトのフンかあ‥アレルギーとかあるとヤバいよなあ‥」
ぐらいに思っていたのですが、巣もあって数羽住み着いているとなると、さすがにダメだろうと思います。
しかし、このニュース、読んでて「ン?」って思いません?
ハトのフンはさておき、ホッチキス芯ってなに?
食べてるときにホッチキスの芯が入ってたの??
しかも、ニュースで調査していた枚方市ではなく、守口市?
いや、そっちのがまずくない?
なんでホッチキスの芯入ってるの??
小学校生徒が食べていた給食のゴハンのなかにホッチキスの芯があったとのことですが、炊きあがるまでに入りこむケースは色々ありますよね?
給食の配送センターなり、給食を作る業者なりの調査はしたのでしょうか?
むしろ先に問題になるのはそちらではないかと思うのですが、なぜJAばかりに焦点があたっているのでしょう?
給食トラブル多くない?どうなったあのトラブル
大阪と言えば、つい最近も給食で話題になりました。
4月から給食が配給できずにニュースになった東大阪市の件です。
東大阪市の給食提供停止どうなった?
東大阪市の件は、衛生面ではないのですが、給食が1ヵ月以上も配給されず、保護者の方がお弁当を持たせるなどの対応をされていました。
東大阪の市立小、半数で給食実施できない可能性…12日開始も、業者が車両準備できず
こちらは入札で決まった業者が、きちんと指示通り対応せずに問い合わせにも回答せずで、新学期の始まる数日前に契約解除をしたところ、他の業者がなかなか見つからず、このような状況になってしまったとか。
給食業者は入札で決められるのですが、長期にわたり同じ業者が続いていたため問題となり、改めて入札で決めようとしたところそうなったとか。
私も半公務の職場に居たことがありますので、入札業務は確かに民間の契約とは違う独特の煩わしさがあり、手順に慣れていないと「なぜこんなに面倒なことをしなくれはならないのか」と思うこともありました。
税金で運営するため、できるだけ安いところと決めることも多いですので、業務の質が落ちることも多々あります。
ようやく別の業者さんが決まったのか、5月も下旬になり、供給再開となったようです。
東大阪市はその前の1月にも契約トラブルで正月料理がコッペパンになったというニュースがありました。
運営上でなんらかの脆弱性抱えてるのでしょうか‥
北九州市でも同時期に金属片混入のニュース
北九州市ではホッチキスの芯ならぬ工場で今夕下金属片が給食に混入。
給食に金属片、発覚後も提供続ける 「細かく刻めば見つけられると」
記憶に新しい‥どころか、ホッチキスニュースのあった日の、つい3日ほど前です。
こちらも、食べているときに口に異物があることが発覚。
学校や市教育委員会の対応も最悪で、献立への使用を続けていたとか。
安全システムの崩壊と言うか‥モラル低下すぎやしませんか。
子どもの安全を守ろうとする社会はどこへ‥
枚方市JA北河内から食材をおろしている学校の対応は
JA北河内から食材をおろしているのは、枚方市、守口市、寝屋川市、門真市の学校およびスーパーとのことでした。
学校給食はどうなっているのかと思い、各市のホームページを調べてみました。(5月21日現在)
枚方市では5/20付けでホームページに今後の対応を発表していました。
私立44校のうち21校の5/20の給食の献立が「ごはん」であったため、提供中止したとのこと。
来週以降は精米事業者を変更して対応するそうです。
市内ホームページでは特に今後のことなどは書いておらず、その代わりパブリックコメントにこんな質疑応答を見つけました。
『子育て環境・教育の充実』
意見
「 「〇安全な学校給食の提供」を付け加える。近隣自治体に比べて学校給食の異物混入(特に危険異物)が多いことから、
教育の一環である学校給食の安全の確保に力を入れることは必要と考える。」
本市の考え方
「 学校給食については、文部科学省が定めた学校給食衛生管理基準、教育委員会が作成した調理業務等作業基準等を基
に、調理業務委託業者が給食を調理し、提供を行っているところです。
異物混入については、調理業務委託業者に対して、衛生講習会や調理業務委託業者説明会、毎月の調理法説明の際に、
食品への異物混入の未然防止についての周知徹底を図っているところです。
加えて、食品納入業者に対しても、衛生講習会を実施し、衛生管理に係る注意喚起や周知徹底を行っているところで
す。
各創造項目においては、本ビジョン(案)の計画期間において新たに取り組むべき項目をお示ししており、ご指摘の項
目を追記することは考えていませんが、引き続き安心安全な学校給食の提供に努めます。
「異物混入については、調理業務委託業者に対して、衛生講習会や調理業務委託業者説明会、毎月の調理法説明の際に、
食品への異物混入の未然防止についての周知徹底を図っているところです。」って‥
「今回のメニューではごはんをやめて、業者を変更」などの具体的な発表があった枚方市に比べて、なんだかモヤモヤした感じです。
ホッチキスの芯が入っていたら普通怒ると思うんですけど‥
●寝屋川市●
5/21日(土)の時点では、ホームページに特に記載はないようです。
ホームページで『学校給食で提供する米飯について』の記載をみつけました。
「納入業者の保管状態に衛生的な課題があることが判明したため、急遽、本日の給食における米飯の提供を中止しました。
今後、万全な衛生管理の確認がされるまでの間、当該納入業者からの米の提供は停止します。」
学校給食で提供する米飯について
門真市も、枚方市同様の対応で、ごはんの提供をやめて他の納入業者へ代えるようです。
とりあえず、この対応が一応マトモではないかと思うのですが‥
寝屋川市は週明けに動くかもしれませんね。
今後も給食トラブルはチェックしてみようかと思います。
まとめ
それにしても、給食の対応ひとつで、市政が見えるものですね。
子どもを育てるのに良い自治体はと考えると、こういう小さなことでも気になりますよね。
大阪は食い倒れの街と言われていたのに、給食が安全でないなんて名折れではありませんか。
親ガチャなんて言葉が一時期話題になっていましたが、自治体の場合でしたら、市長は選挙で選べますので、選挙は行きましょう!