『本当にあった愉快な話』という雑誌で、「オフレコアワー」という、エッセイまんが的な作品を連載していました。
なんとなくヤバめの話を書こうということで「オフレコアワー」というタイトルにしたのですが、
今思うと本当に若い頃はバカだったなと思うことばかりです。
今もバカなことしてる時はありますが、若い頃のバカは、比較的おとなしめだった私ですら割りとパワフルな気がします。
人様のヤバい事を描いてしまうともっとヤバい事になってしまうので、主に自分や、母に姉、さらに親戚などを巻き込んで描いておりました。
時々は友人の話も載せていましたが、音信普通になってしまった方が多いので、今回は割愛させていただきました。
親戚のイトコやオジオバらは、自分たちがまんがに載って楽しそうにしてくれてはいましたが、内心、
「何を描かれるだろう」
とヒヤヒヤしていたかもしれません。
でも、実際、本当にヤバいと思う事は描けないものですけども。
当時は、自分はストーリー漫画家のつもりでいたので、私的な話を描くのがとても抵抗がありました。
しかも、自分の人生は華々しいことなど大してなくて、それこそオフレコにしたいことばかりだったので、ネタには困らなかったのですが・・・
ネタになりそうなことばっかりの人生送ってきたのだなあと思うと、モチベーションも持てなくなってくるもので・・・
今は気楽な立場で笑っていられるのですが、当時はそれでも色々悩んでおりました。
ストーリー漫画に戻りたいと思っていたこともあって、最後は、お願いして連載を終わらせてもらいました。
この頃の編集さんにはかなり良くして頂いており、関係がまずくなったとかではないです。
しかし、こうしてブログで再度投稿するにあたり、読み返してみると、あの頃でしか描けないものって確実にありました。
記憶は風化してしまうものなので、今描こうにも、きちんと思い出せないエピソードなどもあったでしょう。
そう思うと、描いていて良かったなと思います。
オフレコアワーに掲載されていた、母と母にまつわるエピソードなどを描いた漫画をよりぬき再掲いたします。